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1.妖精の森
ある日、小さな女の子シャミーと、友達のアロマとミルクの三人で近くの森に遊びに行くことになりました。
アロマは、黒い髪をポニーテールにした女の子。ミルクは、右半分の髪を青とピンクに染めている女の子。そしてシャミーは、淡いブロンドのウェーブヘアで、前髪の右半分をピンクとブルーに染めた、個性的な髪の女の子です。
「わあ、いい天気」
「絶好のお散歩日和だね」
「ミルク、シャミー、転ばないでね」
そんなおしゃべりをしながら歩いていると、もう森の前。
「この森って、妖精に会えるっていうウワサがあるの」
アロマがウキウキと言いました。
「あっちなら、いそうじゃない?」
シャミーは、ズンズンと歩き始めました。
「ここ、なんだか不思議な空気が流れているの……ってあれ?」
一人で歩いてきたからか、アロマとミルクが見当たりません。
「はぐれちゃったのかな……?」
来た道を戻ろうとしますが、どこから進んできたのかさっぱりわかりません。
「どうしよう」
だんだんと心細くなってきた時。見たこともないくらいキレイに咲いたライラックの花が、道のように咲いていました。
(もしかしたら、妖精さんが救ってくれているのかも!!)
そう思い、シャミーは花の道を辿って歩き始めました。
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