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ノーナ的に明日香は厳しいと言うイメージがあった。
怒る時は本当に厳しく、ミルキーやミントを起こす際もスケ番かのように捲し立てながら起こすからだ。
味方にすると頼もしいけど怖くもある人だと思っていた。
「そんなにビクビクしなくて良いわよ?」
「すみません人見知りなもので…」
と明日香はバツが悪そうに言うとノーナはこう誤魔化した。
「まあしょうがないかナリ坊とかノーナちゃんにも思いっきり厳しくしてたから怖いのもしょうがないよね?」
明日香もそれなりに受け止めているようだ。
ただいまノーナ達は馬車が来るのを待っている。
シュカシュカの実家へと通じる馬車だ。
やがて小気味の良い音が聞こえて来た。
馬車がこちらに向かって来る音だ。
馬車が停留所まで来るとノー明日の前にちょうど停車する。
「さあお乗りくださいセニョリータ」
黒いタキシードの紳士が2人を迎える。
「「ありがとうございます」」
ノー明日は馬車に乗り、紳士が手綱で馬を叩く事で再び動き出した。
ノーナは外を眺めていた。
外にはいつもの光景。紳士淑女がタキシード、ドレス姿で街を闊歩している。
ノーナ達もメイド服で、「可愛いらしい服を着てますな」と紳士は褒めてくれた。
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