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「亜麻音ちゃんはそんなに異性にモテたいのかねえ。まあ、年頃の女の子だから仕方ないか」
「亜麻音さん、お付き合い男性は慎重にお選びなさい」
「すいません、ちょっと図に乗りました、英にい並みに空気が読めないダダ滑りジョークでした、モテなくていいです」
「俺を引き合いに出すなよ!」
生駒さんと野瀬さんに別の意味での余計な心配をかけそうだったので、謝っておきました。
「私は納得していないんだが、野瀬さんと戸田さんが賛成ともなれば仕方ない」
私と英にいの魔王国行きに反対していた生駒さんが、不承不承といった態で折れてくれました。
ごめんなさい、生駒さん!
「ただし、野瀬さんの言う通り安全策をきちんと確認した上での魔王国行きだからね?」
「はい!!ありがとうございます!!」
そらもう、そこんところはしっかり対策してもらわないと。
私、非常に繊細でか弱いレディーですから。
「それで、今後の話の進め方なんですが」
3人の許可をもらったところで、英にいが切り出してきました。
「ヴァンダールフト王家の説得、それとおそらく今回の件は王家だけでなく主要貴族や大臣たちの会議にかけるだろうから、そこでどう頷かせるか、てところですかね」
さすが英にい、そこまで読んでいたのね。
私はてっきりトリュステン王子とリエンヌ女王陛下を説得すればどうにかなると思っていたけれど。
ん?てことはあれか?
「5大貴族も当然出席するのよね?」
「そりゃあな。一番発言権も強いだろうから」
ほうほう。
「てことは、あの髭もじゃ禿げぷよ公爵様もいらっしゃるってわけね?」
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