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拝啓 & 前略
先ず、お断りさせて頂きたいのですが、この物語ばかりは、図書券利用とさせて頂きます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥。。。
‥‥‥と申しますのは、今は昔、あれは数年前の日常でのお話だったのですが。今でもお付き合いのある友人から紹介を受けた方が、実を申しますと、と或る芸能事務所でマネージメントのお仕事をされている方だったのですが、嘗て、ワタクシが賞狙いで思い付いたシナリオを友人に手渡したところ、そのマネージャーの方の目に留まりまして。その方から頂けた言葉と申しますのが‥‥
『‥‥‥是非、ドラマ化してみたい!』
それから色々とありましたが、何はともあれ或る年の10月15日にアポイントを入れる事が出来まして。JR神田駅で待ち合わせる予定だったのですが。その筈だったのですが、その1ヶ月前に凶報を受けてしまいまして。
友人からの報せで、そのマネージャーの方が東京の町にあるJR高円寺駅で自ら列車事故を起こされて亡くなられたとの話を電話の受話器越しで聴かされてしまい。
あろう事か、ワタクシ自身も後追い自殺をする事ばかり考え続けてしまいまして。2年以上は放心状態の日々が続いていたかの様に思われます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥。。。
その方が生前、遺された言霊。
『‥‥‥あの東日本大震災での出来事は忘れてはいけない!』
もしも、その方の企画が念願成就され、上映を迎える事になりましたら、その興行収益を被災地で難儀をされている方々への復興支援金として役立たせたい!‥‥‥その様な想いで物語を綴り続けようと思っております。何卒、良しなに願います。
敬具
原案 : 武山 アポロ
監修 : 濱田 信介
‥‥‥‥‥‥『端午の風の吹く季節』
※私的事情に因り、2024年4月20日の土曜日を持ちまして、図書券利用は外させて頂きました。のびのびと拝読して頂けると、至極の悦びと存じます。😇
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