1、失恋とセックス【R18】

1/16
138人が本棚に入れています
本棚に追加
/377ページ

1、失恋とセックス【R18】

242b9dce-ea87-468b-b1c0-8cadab090644  雨の匂いがする。  今にも泣き出しそうな空の下、男と肩がぶつかり狐塚明(こづかあきら)はガラ悪く舌打ちをした。 「なんやねんボケ……」  小さく吐かれた八つ当たりの言葉は夜の街の雑踏に紛れてかき消される。  高身長に、色素を抜いた金髪。目にかかるほど伸びていた前髪を明がうっとうしそうにかきあげると、切れ長の涼し気な吊り目が見えた。
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!