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第259話
後ろから、自分の頭の近くをツバメがひゅうっと飛んで行ったので、林くんはちょっとびっくりした。
実際に頭にツバメがぶつかってきたことがあるという、高校の時の友達のことを思い出す。
ツバメが頭に当たったら、やはり痛いだろうか。
(ツバメか…。猫が頭に当たるほうがマシかもしれないな)
林くんがどうしてこんなことを考えるのかというと、左手にある人家の屋根の上に、猫がいるからである。
風か何かの影響で自分の飛行をコントロールできなくなったツバメと、足を滑らせる等の原因で屋根から落ちてくる猫。
前者が実際にあったのだから、後者もあり得なくはない。
そんなことを、林くんは歩きながら考えるのだった。
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