1.世界の始まり ~ チュートリアル終了 まで

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1.世界の始まり ~ チュートリアル終了 まで

閲覧ありがとうございます。 こちらは過去作【星屑のメロウ】の改正版です。 過去作をベースに新たに書き直したモノなので、 過去作とは設定や展開が異なります。 また、過去作は小説に限りなく近く書き上げていますが、 改正版のこちらは『脚本』の状態です。 重大なネタバレを含みます。 予告なく書き換える可能性があります。 よろしくお願いします。 火、水、風、土の四元素が存在する。 四元素の根源である、光、闇の元素も存在する。 また、人間族が作り出した雷の元素も存在する。 竜、妖精、人間、魔獣の四種族が存在する。 また、神や天使という天族、 魔王や悪魔という冥族も存在する。 肉体が死ぬと、 竜は火、妖精は水、人間は風、魔獣は土になる。 これを『元素に還元される』という。 天族は光に、冥族は闇に還元される。 火炎王アオイが治める火の国、 流水王イリスが治める水の国、 暴風王スミレが治める風の国、 土砂王レンが治める土の国がある。 それぞれの国は島国であり、 島国がある世界を『四大陸』と呼ぶ。 また、世界の中心には塔があり、 上に登るか、下に降りることができるらしい。 塔の上には天族の住む天界が、 塔の下には冥族の住む冥界があると言われている。 肉体が死ぬと元素に還元されるが、 魂は『グノーシス』に吸収される。 グノーシスは魂が保有していた記憶、 つまり知識を蓄えておくために、 『いにしえの者達』によって造られた存在である。 『いにしえの者達』は、 最初に『不老不死』という概念を発見した存在である。 この世に完璧な『不老不死』は存在しない。 『いにしえの者達』は不老不死を発見する前は、 四種族と同じ四大陸で生き、 個体差によって短命や長寿の違いはあったものの、 寿命が来ると老衰で死に、肉体は元素に還元され、 魂はグノーシスに吸収されていた。 『いにしえの者達』が発見した不老不死は、 『概念化』というものだった。 四種族に信仰、或いは畏怖されると力が漲り、 逆に忘れ去られると力を失い、 やがて死を迎え、元素に還り、グノーシスに吸収されてしまう。 グノーシスは本来は『知識の保管庫』であるが、 魂が保有していた記憶も取り込むように造られたため、 グノーシス自身に魂、『自我』が芽生え、 グノーシスのこころはゆっくりと育っていった。 四種族が文明を発展させ、 個体数が増える、つまり魂の数が増えると、 グノーシスは爆発的に魂を吸収することとなり、 やがてグノーシスを作り出した神にも魔王にも 手が付けられない存在となった。 グノーシスは『知識の保管庫』ではなく、 『世界の管理者』となろうとしたのだ。 神と魔王は、グノーシスの暴走を防ぐため、 グノーシスを破壊することに決めた。 破壊は失敗に終わった。 グノーシスはいつ覚めるかわからない永い眠りに就いたが、 魂を吸収し続けることは止められなかった。 『いにしえの者達』はグノーシスを完全に破壊する方法を模索するため、 今まで通り四大陸に住み、四種族の文明の発展を促し続けた。 それ以外に方法がなかった。 しかし、四種族の、特に人間の文明が発展するにつれ、 『いにしえの者達』の神秘性を文明が侵し始めることに気付いた。 文明が発展し続けると、信仰や畏怖が無くなり、 結果として『いにしえの者達』も無くなってしまう。 『いにしえの者達』は文明を崩壊し、自らの力を誇示し、 信仰と畏怖を取り戻すため、『ファースト・ハルマゲドン』を起こした。 その結果、グノーシスに膨大な魂が吸収されることとなるが、 破壊と殺戮に晒された魂を吸収することで グノーシスが弱体化するだろうと『いにしえの者達』は考えた。 作戦は上手くいった。 『いにしえの者達』は、火の国、水の国、風の国、土の国に、 それぞれ自分達の手で作った王と女王を君臨させた。 それがアオイ、イリス、スミレ、レンである。 王と女王の仕事は、四種族の管理と、 『いにしえの者達』への状況報告。 『いにしえの者達』は四大陸の中央に塔を作り、 塔の上に天界を、塔の下に冥界を作り、 そこに移り住むことで四種族との直接的な関係を断ち、 四人の王を通じて間接的に四種族、 四大陸に干渉することで『想像力』を掻き立たせ、 『いにしえの者達』である神や魔王は、 崇高な存在ながらも身近な存在ではない、 と四種族に思い込ませることで、 信仰と畏怖を長期的かつ持続的に得ることに成功した。 また、ハルマゲドンも『文明の破壊と力の誇示』ではなく、 『光と闇の最終戦争』ということにして、 神や魔王に対する反発心を少しでも四種族から 取り除こうと試み、これも成功した。 塔は王達専用の連絡経路であると同時に、 『ハルマゲドン』を起こす閾値であった。 塔には『いにしえの者達』が試行錯誤して造った 戦闘生命体が設置されていて、それを倒し、 塔を登りきる者、或いは降りきる者が現れるということは、 文明が最大限に発展し、なおかつ神秘性を脅かすということであった。 『ハルマゲドン』を繰り返すことで、自らの命を永らえさせ、 グノーシスを破壊する方法を模索し続けていたのだ。 『いにしえの者達』を含む天族、冥族は、 生殖行為によって繁殖することもあれば、 四種族の強い祈りや怖れによって新たに産まれることもあった。 また、自らの手で新たな命を創造することもできたが、 この命は絶対服従するわけではなく、自我を持ち、 時には創造主に反発することもあった。 「この世界の唯一の謎だよ。  何故、グノーシスに自我が芽生えたのか。  それは『魂』を吸収し続けたからだ。  謎だよ。『魂』はどこからくるのか・・・」 アオイ、イリス、スミレ、レンの王達は、 『いにしえの者達』に強い反発心を持っていた。 王として民と触れ合ううち、民に愛情を抱いたからである。 『いにしえの者達』が『文明が発展し過ぎた』と判断すれば、 次のハルマゲドン、『セカンド・ハルマゲドン』を起こし、 民を皆殺しにするのは間違いなかった。 アオイはイリスに、スミレはレンに、 レンはアオイに、恋愛対象としての感情を抱いていた。 アオイとレンは雄、イリスとスミレは雌である。 四人には天族、冥族と同じく生殖機能があった。 雄同士、雌同士では子を成せないが、 雄と雌なら繁殖が可能である。 これは天族、冥族に限らず、四種族も同じである。 『多種族と交わる』と、三親等の、 特に両親の性質を強く受け継いだ子が産まれる。 それが定着して新たな種族が産まれることもあった。 こうした子供の、特に第一世代は『ディミディウム』と呼ばれていた。 ディミディウムは新たな免疫や耐性を獲得し、 環境に適した肉体に進化しやすく、 また、両親の秀でた性質を受け継ぐことが多かった。 王達は『いにしえの者達』を殺すことで、民を守り、 文明を発展させ続け、その結果、 自分達の神秘性が失われて消えても良いとも思った。 まだ世界が平和で、四種族による戦争がなかった時代である。 『いにしえの者達』を含む神や魔王が、 自分達が長く生きるためだけに命を殺し、 そして再び命を造り、育て、壊すのが許せなかったのである。 王達は『いにしえの者達』とは少し性質が異なる『不老不死』で、 アオイは竜、イリスは妖精、 スミレは人間、レンは魔獣という概念に対する 信仰や畏怖によって力が漲り、或いは衰退する存在である。 『いにしえの者達』に限りなく近くありながらも、 それぞれの四種族の要素を取り入れた存在だった。 王達は話し合った結果、『いにしえの者達』の対抗策として、 自分達でディミディウムを産み出そうとした。 竜の屈強な肉体と、妖精の豊富な魔力を持った 『いにしえの者達』に限りなく近い存在を産み出し、 戦闘訓練を積ませて、天界と冥界への唯一の通り道である塔を攻略させ、 『いにしえの者達』を四大陸に引き摺り出し、 悪行を民に晒し、信仰と畏怖を失わせて、 『いにしえの者達』を含む天族と冥族を葬り去るか、 せめて弱体化させて自分達が管理する側に回ろうと考えた。 アオイとイリスから産まれた男の子は『パウロ』と名付けられ、 『世界を救う勇者』として育てられたが、 パウロは本を好む気弱な少年で、過酷な訓練と両親の重圧、 『自分は道具として生まれた。誰にも愛してもらえなかった』と 自らの生い立ちや半生を悲観し、自殺してしまう。 パウロの魂はグノーシスに吸収され、知識の一つとして眠ることになる。 王達の計画は『いにしえの者達』に知られることは無く、 ひっそりと未遂に終わったが、二度目のハルマゲドン、 『セカンド・ハルマゲドン』を阻止することもできなかった。 ゲームは『セカンド・ハルマゲドン』から1500年後の世界。 主人公の三人娘は、理由があって『クーヘン村』の孤児院育ち。 もうすぐ15歳で、15歳から結婚、就職、飲酒、喫煙ができる。 マリーは魔法の才能があり、『魔女のタマゴ』を自称している。 確かに魔法の才能はあるものの、産まれた時から身体が弱く、 日々体調が変化するので魔力のコントロールが上手くいかず、 すぐに体調を崩したり、魔法を暴発させたりする。 性格は好奇心旺盛で人懐っこいが、ちょっと怒りっぽい。 サララは武術の才能がある。女の子なのに村の自警団よりも強い。 普段は穏やかで思いやりのある性格だが、 戦闘となると一変して、暴力的で冷酷になり、 返り血を浴びることも厭わない。 武人の誇りを重んじ、潔い相手には敬意を持って接する。 イリスは治癒魔法の才能がある。本の虫で、 孤児院の図書室の本だけではなく、 村の本棚の本は全て読み、内容を全て暗記している。 冷静沈着で、寡黙まではいかないが言葉数が少ない。 実はお洒落に拘っていて、スレンダーな自分を誇りに思っている。 三人は世界を旅する『冒険家』という職業になりたがっており、 三人の親代わりのシスター・ヴィクトリアに許しを乞う場面から始まる。 マリー「世界一の魔女になるため、     世界中を冒険して     魔法の経験を積みたい」 サララ「いろんな相手と戦ってもっと強くなりたい」 イリス「世界を渡り歩いて見聞を広めたい」 ヴィクトリアは三人娘に村で就職することを勧めるが、 意固地になった三人娘は全く言うことを聞かず、 毎日同じやりとりの繰り返しをしているヴィクトリアが根負けする。 ヴィクトリア「いいでしょう。そこまで言うのなら一つ条件があります。        村のはずれにある『幽霊屋敷』のことは知っていますね?」 マリー「それって、村の大人達が『絶対に入っちゃいけない』って     何度も言ってた、あの幽霊屋敷のこと?」 ヴィクトリア「そうです。その幽霊屋敷の怪異を解決しなさい。        世界を旅する冒険家なら、これくらいの困難、        乗り越えられなくてどうします。        期間は一週間設けます。もし一週間以内に        怪異を解決できなかったら、        大人しく村で就職するんですよ」 三人娘は承諾し、村人から情報収集をする。 『死霊系』か『物質系』の魔獣が住み着いている様子なので、 『魔除けの香』というアイテムを錬金(作成)してみることになった。 魔獣は大きく分けると五種類。 獣系:獣毛、羽毛、鱗などで身体が覆われている。    分かりやすく言うと、犬、鶏、魚など。    『魔獣』と呼ばれる通り、獣系の種が最も多く存在する。    知能は種によって様々。訓練すれば使役することも可能。    繁殖機能を持っており、胎生、卵生、どちらも存在する。    肉食も草食も存在する。 虫系:その通り『昆虫』で、    昆虫の定義から外れるクモ、ダニ、サソリも含まれる。    繁殖機能を持っており、胎生より卵生が多い。    肉食も草食も存在する。    『菌』も虫系として考えられている。つまりキノコも虫。    小型のものが殆どだが、稀に巨大な種や個体も存在する。    知能が高いケースは珍しくないが、温厚な種や個体は少なく、    温厚であったとしても縄張りに侵入したり、    番いや親、子供を攻撃するとこちらを排除、殺害しようとする。 植物系:種から育ち、枯れ、再び種を落とす。     雄蕊、雌蕊があり、花粉を飛ばして風に運んでもらったり、     他種の魔獣に花粉を運ばせることで繁殖する。     種によっては高い知能を持ち、自らの意志で移動することも。     土の魔力と風の魔力を循環させて土壌と空気を良くするが、     逆に毒素を吹き出して他の種の行動を阻害することもある。     種によっては水辺に生息したり、逆に水辺を嫌ったり、     光を好んだり、闇を好んだりとさまざま。     僅かだが肉食の種も存在する。 死霊系:『感情』は魔力の原動力の一つであるため、     生前に強い未練を持って死んだ者が死霊系の魔獣になる場合と、     術者(ネクロマンサー)によって魔法をかけられた者が、     死後、肉体が元素に還元されないまま、     或いは魂がグノーシスに吸収されないまま、     死霊系の魔獣になる場合がある。     魔力を自力で生成することはできず、目減りしていく一方なので、     生者(魔力を有する者)を体内に取り込んで魔力を保持しようとする。     腐敗した肉体は虫(菌)の温床となり、病原菌を媒介するので、     魔獣族の中では最も忌み嫌われている系統。     生前の肉体の屈強さや知能の高さ、魔力の保有量や系統によっては     生前と変わらない行動や思考をすることもある。     術者の技量次第だが、訓練、使役することも可能。     生殖能力は無い。 物質系:術者が無機質に魔力を注入して創造する魔獣。     物質系は『何らかの目的』を持って造られることが多く、     国が町や村に支給している『ゴーレム』は     『外敵から町人・村人を守る』ことを使命とし、自主的に働く。     戦闘による外敵の排除だけではなく、火事などの災害の鎮静化、     喧嘩の仲裁、壊れた外壁や家の修繕の手伝い、     重い物の運搬、子供の遊び相手まで多岐にわたる。     死霊系と同じく、自力で魔力を生成することができないので、     術者に定期的に注入してもらうか、自ら取り込まなければならない。     学習能力を備えており、知能も性格も個体差がある。     宝箱に擬態している『トラップボックス』は     お宝目当てに宝箱を開けようとした冒険者を喰らうことで     体内に魔力を取り込み、魔力を保持し、生命活動を維持する。     個体によっては場所を移動したり、冒険者を品定めする。     小さな子供が大切にしているぬいぐるみなどのおもちゃに     強い感情(魔力)がこもり、魔獣となるケースもある。     生殖能力は無い。 『魔除けの香』は死霊系、物質系が嫌う香りを放つ。 教会や病院、墓地などで愛用されており、 本来なら原材料の『天使の百合』を少量使って作る物だが、 三人娘は高濃度の物を作ろうと考えた。 三人娘は『天使の百合』を求めて、自生地の『静寂の森』へ向かう。 森の奥で傷だらけになり、血を流している竜と出会う。 血の匂いに誘われて現れた『天使の百合』と戦闘へ。 戦闘勝利後、『天使の百合』を入手。 傷付いた竜をどうするか話し合い、イリスが善意で治癒魔法をかける。 大きな傷を癒すことはできなかったが、少しだけ傷口が塞がる。 竜はなにも言わずに飛び去っていった。 入手した『天使の百合』で『魔除けの香』を作成し、幽霊屋敷へ。 幽霊屋敷で『魔除けの香』を使用すると、 豪華なドレスを着た女幽霊が飛び出てきた。 ???「けほっ! けほっ! なんなのこの煙は!     貴方達ね! ボヤ騒ぎを起こすなんて!」 マリー「わっ! なんか出てきた! 貴方誰?」 ???「ごほ、ごほん。ふん! よくぞ聞いてくれました!     わたくしはこの屋敷の主よ。     わたくしを引っ張り出すなんてやるじゃない!」 マリー「ヒエッ、ってことは、幽霊?」 ???「ご名答! さあ、行くわよ!     わたくしを退治してみなさい!」 『パトリシア』と戦闘へ。 戦闘に勝利すると、パトリシアがしょんぼりする。 パトリシア「ああん、負けちゃった。       ごめんね、ヴィクトリア・・・」 マリー「えっ? ヴィクトリア?」 パトリシア「わたくしに勝ったのは・・・。       いいえ、この屋敷の謎を解明したのは、       貴方達が初めてよ。       貴方達はヴィクトリアとの賭けに勝ったのよ」 サララ「ちょっと待って! ということは、     貴方とシスター・ヴィクトリアは『グル』ってこと?」 パトリシア「ご名答! 自己紹介が遅れたわね。       わたくしの名前はパトリシア。       ということで、貴方達の誰かに憑りつかせてもらうわ」 マリー「ヒエーッ!? なんでよっ!?」 パトリシア「わたくし、地縛霊だから誰かに憑りつかないと       ここから移動できないの。       そうねえ、貴方! 水色の髪の貴方に決めたわ!」 イリス「ええっ!? なんで私!?」 パトリシア「さあ、そうと決まればヴィクトリアのところに行くわよ!」 イリス「うっ、急に肩が重くなった・・・」 パトリシアが仲間に加わる。 クーヘン村の孤児院に戻ってヴィクトリアに真相を聞く。 ヴィクトリア「・・・驚いたわ。        まさかパトリシアを連れてくるなんて」 パトリシア「老いたわね、ヴィクトリア。       『オーク・ヴィクトリア』と       呼ばれていた頃が懐かしいわ」 マリー「オ、オーク?」 パトリシア「わたくし達、昔は冒険家だったのよ。       風の国しか冒険したことないけどね」 三人娘『ええーっ!?』 パトリシア「わたくしが流行り病で死んでしまって、       冒険は終わったの。       『世界中のご馳走を食べたい』っていう       未練があったから、幽霊になってしまったけれどね。       これからはイリスちゃんに憑りついて、その夢を叶えるわ」 イリス「う、うん・・・」 マリー「シスター、約束だよ、いいよね?」 シスター・ヴィクトリアが人生で一番大きな溜息を吐く。 ヴィクトリア「いいでしょう。貴方達が冒険家になることを認めましょう」 三人娘『やったー!』 ヴィクトリア「いいですか、冒険家はギルドに所属しなければなりません。        でも、貴方達のような若い娘を迎え入れてくれるギルドは        無いでしょう。まずは村で善行を積み、戦いの修行に励みなさい。        いつか、きっと、貴方達を認めてくれる人が現れるわ」 パトリシア「オーク・ヴィクトリアのお墨付きよ。よかったわね」 マリー「よーし、頑張るぞ!」 三人娘『おー!』 三人娘はシスター・ヴィクトリアに認められ、 冒険家としての一歩を踏み出す。 チュートリアルの『幽霊屋敷編』が終了。 チュートリアルでは、戦闘、錬金術(アイテム作成)が学べるほか、 釣り、本棚を調べて読書(錬金術のレシピを入手)、 本棚を調べて日記の紙切れを入手(集めた数に応じてアイテムと交換できる)、 採取(手間はかかるがレア度の低いアイテムを何度も入手できる)、 かくれんぼをしている『???』を探す(1マップ一度きり)などができる。 町や村によるが、国に雇われた魔女が住んでいることが多い。 クーヘン村にも『エマ・ブレナン』という魔女が住んでいる。 国から支給されたゴーレムは『ガーディアン』と呼ばれる 特別な訓練を受けた者が魔力を定期的に注入し、 学習させ、指示を出し、緊急時はともに戦うが、 ガーディアンがゴーレムと連携をとれない場合に、 魔女が代わりに使役することがある。 ガーディアンがいない町や村に住む魔女は ゴーレムではない魔獣を使役して町や村を守ることもある。 魔女の仕事は魔術の研究がメインだが、魔女の得意分野によっては、 錬金術、医術、機械技術などの研究をしている魔女もいる。 数は少ないが、料理やお菓子作り、美容研究などをしている魔女もいる。 町や村の『ご意見番』のような要素も強く、 町長や村長の家に招かれて お茶を飲みながら会議するのは魔女の間では一般的なこと。 魔女達の会議でもお茶をすることが多い。 そのため、礼儀作法に厳しい魔女が多い。 錬金術はポピュラーな文化で、鍛冶や料理も錬金術の定義に当て嵌まる。 『魔力を有する者が魔力を持って物質の性質を変化させること』となっており、 魔力の原動力の一つは感情でもあるので、 『鍛冶職人が丁寧に作った農具』、『母親が愛情を込めて作った料理』、 『子供が一生懸命作った泥団子』も錬金術の成果といえる。 魔力を自在にコントロールできる魔女や魔術師が作ったものなら 良質の作品になるのかといわれるとそうではなく、 僅かな魔力しか持たない子供が作った泥団子に価値が産まれることもある。 魔力は誰でも持っているモノだが、誰でも使いこなせるとは限らない。 得意な魔法には性格が反映されていることが多い。 火、水、風、土を操る魔法と、 光であるとされている治癒魔法や身体能力を向上させる魔法、 闇であるとされている異常状態化魔法や行動阻害魔法などがある。 基本的に一つの魔法に特化している者が多い。 マリーは火、水、風、土の四元素を操れるので、 類稀な才能の持ち主であるといえる。 光魔法と闇魔法は、両方使える者がいる。 光と闇は相反するものではなく、 相互関係にあるからである。 死んだ時に還元される元素の魔法を得意とする傾向がある。 竜なら火、妖精なら水、人間なら風、魔獣なら土。 天族は光、冥族は闇。 竜族が多く住む火の国は火の元素に満ちており、 気温が高く、乾燥していて、砂漠地帯がある。 鉱石や宝石が名産品。水は貴重品。 竜は鱗に覆われた巨体を持ち、さまざまな形の尻尾、 巨体を空に持ち上げるための立派な翼(稀に飛行できない個体もいる)、 鋭い爪、生命力に漲る一対の角が特徴。 火炎王アオイが開発した『竜人化』という技術を持っており、 人間と変わらない見た目に変化することができる。 竜人化のメリットは、移動しやすく、 生命活動に必要なエネルギーを最低限におさめられること。 若い世代は竜の姿ではできないお洒落を楽しんでいることも多い。 竜族は『戦闘民族』と揶揄される程、戦闘能力に秀で、 気性も他の種族と比べると荒っぽいが、それは誇り高さからくるもので、 無駄な争いは好まない者が多い。お祭りは派手にやる。 竜人化を『竜の誇りを捨てた』と嫌う竜達もいて、 『老竜神』と神の名を名乗る老いた竜を筆頭に、 『竜の里』という場所で暮らしている。 竜の里は『竜の背骨』という山に囲われていて、 中からは簡単に出られず、外からも簡単に入れない。 老竜神は火炎王アオイを討ち取って王座を奪うことを考え、 強く聡明な竜が産まれると信じて、里の竜達に近親交配を強いている。 若い世代の竜達はそれに強く反発しており、 竜の里は緊迫した状況にある。 妖精族が多く住む水の国は水の元素に満ちており、 気温は低く、湿度が高く、他の国より水質が圧倒的に良い。 薬と楽器が名産品。食肉が貴重品。 妖精の身体はマグカップにも満たない小さな者から、 樹木のように大きな者も存在する。 特徴的な見た目をしている者が多く、多様性という意味では 魔獣族と同じく、一目では見分けがつかない。 流水王イリスは『世界一美しい生き物』と呼ばれており、 あやかって女の子に『イリス』と名付ける親もいる。 三人娘のイリスもその中の一人。 妖精は魔力を有する者が多く、知能も高い傾向にある。 プライドの高さから他の種族と話さない妖精もいて、 『頭でっかち』と馬鹿にされかえされることもしばしば。 しかし、音楽、とりわけ歌うことが好きな者が多く、 町や村にいる妖精に演奏や歌を頼めば、 音楽好きが集まってきて小さなコンサートを楽しめるかもしれない。 『パールビーチ』と呼ばれる世界一美しい海水浴場がある。 水質が綺麗で、なんと海水なのに美味しく飲めて、栄養抜群。 わざわざ火の魔法を得意とする魔女を雇って気温を高く保ち、 観光客の誘致に力を入れている。 人間族が多く住む風の国は風の元素に満ちており、 年中過ごしやすい気温、湿度で、常に風が吹いている。 食肉、野菜、果物、それらを使った料理とお菓子が名産品。金属が貴重品。 人間の見た目は、他の種族と比べるとあまり個体差がない。 しかし最も利便性に優れた身体をしているので、 火炎王アオイが竜人化の技術を産み出したり、 魔獣族の中で人間に近い見た目をした者を『亜人』と呼んだりと、 他の種族がなにかと人間の基準でものを考えることが多く、 そういった考えを『人間至上主義』といって嫌う者もいる。 死ぬと元素に還元される肉体を食材に加工し長期保存する 『食材化』という技術を産み出した。 その多くは魔獣族に向けて使用されており、 牛、豚、鶏や、魚、野菜、果物だけではなく、 虫に分類される菌であるキノコや、虫そのものを食べたりする。 『食べる』という概念が広まったのは 『セカンド・ハルマゲドン』以降なので、 ちょっと罪深いかもしれない。 魔獣族は食材化に対して思うことはないらしく、 食材化に関して敵対視する者はほぼいない。 食材化の他にも、他の種族から言わせると 『突拍子もないこと』を思いつき、実行してしまう。 手先が器用なので、火の国から持ち込まれた鉱石や宝石、 土の国から持ち込まれた動物の革、自国の植物を使って 武器や防具、装飾品、革製品や布製品、 塗料や紙、それを使った本や絵画を作ることができる。 魔獣族が多く住む土の国は土の元素に満ちており、 昼夜の寒暖差が激しく、雨季と乾季がある。 『眼鏡』の発祥地。高い機械技術を有している。 最も多様性に満ちた種族で、 見た目も知能も得意なこともさまざま。 共通するのは屈強な肉体を持っていること。 硬い皮膚の下には分厚い脂肪、病気にも毒にも強く、 多少傷んでいるモノを食べてもお腹を壊さない。 その身体を維持するために、基本的に沢山食べる。 土砂王レンが平和を重んじているので、 国民もそうあるべきと教育されているが、 弱肉強食に生き、狩りをし、仲間と群れ、 同種であっても群れでない者は排除する本能があるので、 怒らせると大変まずいことになる。 また、本能ゆえか労働をあまり苦と思わず、 集中力が高い個体が多く見られ、 労働者を管理する個体の知能もなかなか高い。 重い物の運搬、細かい物の組み立て、 計算したことをやり遂げる実行力があるため、 機械技術の発展に貢献している。 『グルメパレス』という世界中の料理研究家が集まるタワーと、 『ドープ市』という世界一治安が悪い闇市がある。 旅行者はドープ市に迷い込まないように注意喚起されている。 ドープ市で事件に巻き込まれても、誰も助けくれはしない。
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