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智志くんと抱きしめ合うこと10分。
それは、突然のことだった。
--------------カシャ
--------------カシャ
--------------カシャ
3回ほど聞こえたシャッター音。
そして...........................
「よし!押さえたぞ!瀬名さららの熱愛!!」
「やべー!大ネタじゃないですか!」
驚く暇もなく、聞こえてきたのはそんな会話。
誰もいない、月夜に、
まさか雑誌の記者が現れるなんて思わなくて。
〝やばいっ‼︎〟
頭の中ではそう思わなきゃダメなのに。
心のどこかで、
〝公表出来る‼︎〟そう思っている自分がいて。
凄く、葛藤しちゃうよ...............っ。
「さらら、ごめん。大丈夫?」
私が〝バレてしまった〟ということを、
気にしているのか、智志くんはそう聞いてきた。
「ぅ、違うっ、違う。悪いのは私っ、」
〝智志くんは悪くないよ〟
そんな気持ちで言葉を発すると。
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