月夜の密会は、

2/3
121人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
智志くんと抱きしめ合うこと10分。 それは、突然のことだった。 --------------カシャ --------------カシャ --------------カシャ 3回ほど聞こえたシャッター音。 そして........................... 「よし!押さえたぞ!瀬名さららの熱愛!!」 「やべー!大ネタじゃないですか!」 驚く暇もなく、聞こえてきたのはそんな会話。 誰もいない、月夜に、 まさか雑誌の記者が現れるなんて思わなくて。 〝やばいっ‼︎〟 頭の中ではそう思わなきゃダメなのに。 心のどこかで、 〝公表出来る‼︎〟そう思っている自分がいて。 凄く、葛藤しちゃうよ...............っ。 「さらら、ごめん。大丈夫?」 私が〝バレてしまった〟ということを、 気にしているのか、智志くんはそう聞いてきた。 「ぅ、違うっ、違う。悪いのは私っ、」 〝智志くんは悪くないよ〟 そんな気持ちで言葉を発すると。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!