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「はい、お嬢様。本日もとても美しいですよ」
(え、お嬢様……?)
不思議に思いながら鏡の前に立つ。
いや、四本足で立つ……。
「まって……私犬になった??」
どうやら、私はトイプードルになったらしい。
自分で言うのもアレだが、とても可愛い。
メイドに毛並みを整えてもらい、ドレスのような服を着せられる。
「さあ、お嬢様。本日は婚約者を決める日なので、いつも美しいのですが、より美しくしました!!」
「婚約者……!?」
は!?突然目が覚めたら犬になったと思えば婚約者……なんだこれ、ついていけない。
一旦落ち着こう。
「さあ、この扉を開いたら王子様たちが待っていますよ」
急展開すぎる……
でも、王子様と結婚なんて夢見たことあるし、相手が犬だけど、楽しそう!
もうなるようになれ!!
と、思いながら大人しくメイドが扉を開けるのを待つ。
メイドが扉を開けた瞬間光が差し込み……
「……!!!」
「おい、いつまで授業中に寝てるんだ、起きろ」
「え、私犬じゃない……」
「まだ寝ぼけてるのか??」
変なところで目が覚めちゃった。
「王子様会ってみたかった……」
変な夢だったけど、ちょっとほっこりした。
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