第3話 挙式

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 などと皆々様に挨拶周りを欠かせないわたくし、先輩冥利に尽きますわ~。  しかっし、このテーブルの料理達。見事にわたくしの好物ばかり、流石はトイーモさん。気が利きすぎでありあす。じゅるり……。 「せんぱ~い!」  お、噂をすればなんとやら。  ウェディングドレス姿でドドドドとこちらに向かって走ってくるトイーモさんを発見です。 「やっと来てくれましたね! いや~もうすぐ式なのにいつまでも来ないもんで、心配してしまいましたよ」 「可愛い妹分の晴れの舞台、遅れるなんて滅相もないこってすの」 「さっすがペルペル先輩! それでこそ先輩です!」 「えっへん! もっと褒めるざんす」 「ひゅ~! いかすぅ!」 「うぇへっへっへ」 「そろそろ時間だぞ。ペルペル、お前には特等席を用意してあるからな」  公民館からひょっこり顔を出して来たダンダン。  さて、式が始まりますわ。  今日の為に考えたスピーチ。ふふふ、気合が入ってしまいましてござい!  勇み足で公民館に入ろうとした時であました。 「その結婚、待ちたまえ!」 「なんざんしょ?」
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