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「殿下、魔力の気配を感じます」
「アル、隠れろ!」
木の影に2人は身をひそめた
乱暴な足音が近づいてくる
(アル、お前は小屋の様子を確認しろ。彼女がいれば保護するように)
(殿下は?)
(私はこいつを片付けていく。頼んだぞ)
(はっ)
小声でヒソヒソ会話を交わした後
アルは一人小屋へと急いだ
「くっそ!くそ!どこいった!?
こっちに来たはずなんだがなー
おい!隠れてるならでておいでー
お嬢ちゃん、ほら、ほら怖がるなよー」
「おじさん、誰か探してるのかな?」
「あん?誰がおじさんだ。なんだてめえは?」
人相の悪い男は、近づいてくると殿下の胸グラを掴み持ち上げる仕草をした
「んぐっんぐっ」
「少し太ったかな~、重いかい?」
「あんちゃん、見た目によらず重いな
じゃねぇよ!ちっ」
殿下を持ち上げようとしたものの、ビクともしなかったので、手を離し悪態をつく
「こちとら機嫌が悪いんだ!金目の物をだしな!」
「ついでに私を売れそうか値踏みしてる?
思考回路が単純で、面白みもないねおじさん」
「なんだと!こんのぐぇ…」
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