朔の夜には

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 フミャーフミャー!  ふと、窓の外から聞こえる鳴き声。  それは明らかに猫の鳴き声だ。 (でも・・・?)  どこか弱々しく聞こえる声は、何故だろう?  そう思うと眠気どころではない。  ベッドから起き上がり、築50年以上のオンボロアパートから庭へ。  アパートの庭と言っても、猫の額ほどの広さだ。そんなに広くはない。  すぐ目の前には向かいの戸建てとの間の垣根がある。  その戸建ての家は、大家の家で大の猫好きで有名だ。
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