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それはありとあらゆる所に遥か彼方からあり続けていた。
なんの変質もなく、ただひたすらにひっそりとあり続けていたのだ。
それに、人は気づくことができなかった。
否、見つめる必要がなかったのだ。
人畜に無害。
何をしているのか、どのような作用があるのか、有益でも無益でもなく、ただ無害。
だから誰にもそれは見つけることができなかった。
ただ・・・
それは、その時を、待っていた。
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