17人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
配信者同士の共闘
次の階層の階段近くで遭遇したフレイムバウンドとの戦闘の際に別動隊の攻撃で負傷したバースト寺田を救出したダンジョンプリズマーとホワイトペインターも戦線に加わり、フレイムバウンドとの戦闘に臨んでいく。
「ダンジョンプリズマー!私はバーストさんのフォローをするから別動隊をお願いね」
「分かった!任せろ!」
「おい、いいのか?向こうは数が少ないけどたった1人に任せて」
「あれくらいの数ならダンジョンプリズマー1人でも問題ありません、それよりも私の治療スキルは傷は治っても体力の同時回復はできないので、お手伝いします」
『さすがのチームワーク!』
『信頼アツいねーーー!』
チャットのコメントも応援と冷やかしが混じっている中、ホワイトペインターもロッドを取り出し、臨戦態勢に入る。
「そういう事ならお言葉に甘えるぜ、だがメインの戦闘はあくまで俺に任せてくれたらいい」
「はい」
そう言ってバースト寺田は再び大剣で多くのフレイムバウンドを切り裂き、少し切り損ねたフレイムバウンドに対しホワイトペインターが追撃を試みる。
「はっ!」
ロッドでの攻撃でフレイムバウンドをなぎ倒し、再度チャット欄が沸く。
『おおおおお!すげえええ!』
『空手講座の成果がでたね!』
『かっこかわいい!」
一方でダンジョンプリズマーもプリズムレイザーで敵を斬っていくが、フレイムバウンドが距離をとるとすかさずプリズムレイザーを変形させる。
「逃がさんぞ!プリズムレイザー!ガンモード!」
『おおおおお!ガンモードキターーーーー!』
『これぞ銃剣の醍醐味!』
プリズムレイザーをソードモードからガンモードに変形させて銃から光線を放ち、フレイムバウンドを射抜く。
「よし!別動隊は全滅だ!ホワイトペインター、バースト寺田、そっちはどうだ?」
「こっちも全滅よ」
「どうにかなったぜ」
『初共闘で見事勝利!』
『3人でユニット組んじゃう?』
『でも、ユニット名どうすんだろう?』
フレイムバウンドを全滅させると再び何かアイテムが現れた。今度のアイテムは何やら2つある。
「弓と盾?」
「お前達が持って行けばいい、今回俺は助けられたわけだしな」
「さっきホワイトペインターが言ってたがそれはお互い様だ、あなたが大きな群れを引き付け数を減らしてくれたから私も大した苦労もなく倒せたんだ」
「そうです、少なくともバーストさんも1つアイテムをいただく権利はあるはずです」
「だけど、そうするとお前らが1つしかゲットできねえぞ」
「大丈夫だ、私は前回このプリズムレイザーを手に入れたから、今回はホワイトペインターに譲るつもりだ」
「はあ、分かったよ、1つは俺がもらうぜ」
ドロップアイテムを分ける事になった2組、今回の件で互いの関係は良好になりそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!