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⛰️入学式の翌日(金曜日)⛰️
山の麓(ふもと)にある街から
街の裏手にある
木製の少し長い緩やかな階段を登りきり
今日も、徒歩で登校してきて
学校の正面玄関口で上履きにはきかえてると…
聞き覚えのある声
「あれ…この平均女子に比べて
チビっこい、まな板は…やっぱりそうだ!
御前!御崎 煌(みさききら)だな!」
…!?
アタシ
御崎 煌
(みさききら)
「失礼な事、言いながら
声をかけてきたから誰かと思ったけど…
その、平均男子より少しでっかいアンタは
宮嶌 海(みやしまかい)!
なんで、アンタがいるのよっ!」
宮嶌は、フッと笑う。
幼馴染み
宮嶌 海
(みやしまかい)
「ほお!俺の事、まだ覚えてたのか!」
アタシは腕を組みながら
宮嶌をジト目で見つめる…
アタシ
御崎 煌
(みさききら)
「忘れるわけないでしょ!
アンタ…小中高の時から、なんなのよ。
チビなまな板で、なにが悪いの?!」
宮嶌は上履きにはきかえ
アタシも、上履きをはきかえ
靴を下駄箱にいれる。
幼馴染み
宮嶌 海
(みやしまかい)
「やっぱり、俺の…愛の言葉を
覚えていてくれたんだな!まな板チビ姫♪」
ムムッ…
宮嶌の同級生
「まな板チビ姫か!
オイラもそれ、使おうかな♪」
宮嶌は隣にいた、男子をギロッと睨んだ。
幼馴染み
宮嶌 海
(みやしまかい)
「御前はダメ!
そう呼んで良いのは、俺だけだから!」
な、なによ…もう…!
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