[透明人間に出会いました]

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[透明人間に出会いました]

*** ピピピピッ。 六時にセットしている目覚まし時計が鳴り響く腕を伸ばして止める。 それから静寂になった部屋で二度寝をする。 すると、階段を上がる足音が次第にと部屋の外から足音が近づいて、いきなり部屋の扉を開けてお母さんが入ってきた。 「光桜、朝よ。いつまで寝ているの!」 「…………」 お母さんは深い溜め息を吐いた。 「学校はどうするのよ」 「……休む」 「わかったわ」 そう言いお母さんは私の部屋を出て行った。 目を開けてベッドの上で寝返りをすると、部屋にはカーテンの隙間から光が差し込んでいる。 (学校なんて、大っ嫌い) 私は目を閉ざすと同時に毛布を頭まで被り、二度寝の眠りにつく。 寝ながら欠伸をしてうつ伏せの状態から起き上がる。 「ふぁ〜」 何時か確かめるをしようとして目覚まし時計をみると、時刻は十時を回っていた。 「うわぁ、寝過ぎた」 ベッドから降りてそのまま部屋を出た私は、階段を降りてリビングへ行くと食卓のテーブルの上にラップで包まれているロールパンのサンドウイッチが三つ置いてあった。 椅子に座ってテーブルの上に置いてあるテレビのリモコンを手に取りテレビに向けてボタンを押す。 テレビ画面に映ったのは大きな広公園にある大きな桜の木が映し出されている。 (生中継なのに周りに誰も公園に遊びにきている人はいないのね) ロールパンのサンドイッチを食べながらそう思った。 「桜の木……綺麗だな」 (今日は平日で今の時間帯なら学校の人とは出会わないかもしれない) 朝昼兼用で食べ終えたロールパンのサンドイッチでお腹は満たされた。
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