第6話【『解読せよ!』】

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第6話【『解読せよ!』】

【『解読せよ!』】 拓眞は二枚の紙と、ボールペンを持って戻って来ると。 ちっちゃく深呼吸している彼女を見て、思わず。  クスっ。  と笑ってしまった。  ちょっと、呆気にとられ。次に固まってしまった彼女の前に座ると。 「驚かせてゴメンね。俺、この図書館の責任者なんだ」   ゆっくりとした口調で、話し掛けた。  マミは。 (まだ若いのに責任者……)  純粋に驚きつつ、少しゆっくり目に話す彼の口元を見つめてた。 「もう少しで、17:00になるからね。閉館なんだ。その本。すげぇ熱中してたからさ。借りて帰るかな? と思って、勝手にカード持ってきちゃった……あ、借りないで帰ら……」 『帰られても、全然。お客様のお決めになる事なのにすみません』  と、慌てて謝ろうとすると。 「す、すみません! 長居してしまって。借りて帰ります。面白ろかったので」  彼の言葉に。マミも慌てて、左腕の腕時計を確認して謝ると。借りて帰る旨伝えて。  貸し出しカードに記入し終わると。  スッ。   目の前。 まっ白な新しい紙を置かれて?  「もう17:00過ぎたしcloseの札出したし。責任者は俺だし? と、言うことで。もう少し話しよう? では。ハイ! 解読せよ!」 『 匕 山 手 目 二 L 石 ワ ハ 土 く ≠山』 (カイドクセヨ? 何コレ?)   こっちが、呆気に取られてしまって。 何も返せないでいるうちに。 どんどん話が進んでいっちゃってる……   マミは、とまどいながらも。  差し出された紙に目を落とすと……
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