今夜、あなたと別れ、あなたと婚約するはずです

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「あなた、これケーキの申込書なんだけど、ちょっと書いてくれないかしら」 嘘だ。本当は離婚届だ。離婚届とかかれたところを意図的に隠した。 「あー、いいけど」 と言ってアイツは判をした。 「ありがとう」 と言って私は快く戻った。 実は、私には元々浮気相手がいる。その浮気相手は道端であい、危ない目に遭っていた私を助けてくれた。その危ない目とは、アイツに殴られそうになっているところだ。今も殴られているが、とても救われた。 「あなた、結婚しましょ」 単刀直入に、とても嬉しそうな笑顔で言った。 「え、君には旦那が…」 彼は驚きを隠せていなかった。 「もうじき別れるの」 「そう。いいよ」 と言ってあっさり婚約が決まった。 怪しいほどあっさり…。 さあ、これで完璧だ。アイツの絶望する顔をはやくみたい。
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