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アタシは、その眉間に狙いを定めてたんだけど
そのクマは慌てたように立ち上がった!
灰色熊
「ブホッ!ま、待て待て、お嬢ちゃん!
頼むから…撃たないでくれぇい!」
っ…!?
アタシ
山狩 美世音
「ひぎぃ!?く、クマがしゃべったあ!?」
思っても見なかった展開に
定めてた狙いが、大きく外れ
その足元の手前に発砲していた!
灰色熊
「ブワアアッ!あ、あぶね…ッ」
あ、あぶね…って…
アタシ
山狩 美世音
「へ…ぁ…」
驚きすぎて腰を、抜かしてしまい
アタシは、芝生の上にしりもちをついていた…
灰色熊
「へ…へへッ…ど、どうしたよ…
お嬢ちゃん…{冷や汗」
灰色熊
「う、撃たねぇの…?
はあ…よ、よかったあ…」
両手を下ろしたクマは
安堵のため息とともに
芝生の上、アタシの向か側で
おっさん座りしてる…
アタシ
山狩 美世音
「え、ぇと…ぁ…」
ど、どうしよう…
変なクマを、見つけてしまった!
灰色熊
「ハッ…ほ、他の奴が
来る前に逃げないと…!」
目の前で、おっさん座りしていた
しゃべる変なクマは
四足になって、こちらに背を向け
のそのそとした早歩きで
茂みの中に戻っていったから
猟銃の安全装置を作動させたアタシは
それを、持ってきていたカバーの中にいれ
慌てて、さっきの変なクマの後を追いかける!
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