5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
チップとプー
あの子が旅立って1年と2ヶ月が過ぎた。
私の気持ちも少し落ち着いてきてはいるが
心にぽっかり穴が空いたまま...
飼い主と散歩している犬を見るとどうしても
あの子のことを思い出し、熱いものが込み上げて来る。
なるべくあの子のことで悲しむことなど無いようにしているのだが、ふとしたことで寂しい気持ちが吹き出して来る。
あの子は虹の橋のたもとで楽しく
暮らしているだろうか?
友達と仲良くやっているだろうか?
お腹を空かしてはいないだろうか?
飼い主だった私がいつまでもあの子のことを
引きずりながら生活していると言う事が
あの子にとってマイナスになってしまう、
もしかしたら雨降り地区から未だに出られないで
いるのでは......
あの子が好きだったぬいぐるみや
あの子のために作った車椅子、あの子の旅立ちから1年過ぎた時に何度片付けようと思った事か。
しかしどうしても片付けられずにそのままにしてある。
そんなある日、気を紛らわせる為に新しく飼い
始めたペットの餌を買いにペットショップへ
行った。
いつもの餌を買い終え、子犬や子猫がいるブースに行きウインドウ越しに子犬、子猫と
戯れてその日は帰った。
最初のコメントを投稿しよう!