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許してねっ
「ぬぁんだってぇええええええ!?!?!?」
HR前。
朝日が差し込む午前8時の教室に
親友・正樹の声が響いた。
「おまっ…、馬鹿じゃねぇの!?あんな可愛い天使ともあろう彼女がいながら!?」
正樹は心底軽蔑した眼差しで僕を見ていた。
「ほんの出来心、っていうか…」
ーードンッッ!!!
もごもごと口ごもる僕の背中を正樹が思いっきり叩く。
「いってぇ…っ」
悶絶しているとそのまま乱暴に背中を押された。
「今すぐ謝ってこい!!今ならまだ間に合う!」
「わっ、分かった…っ!ちょっと、僕行ってくる!」
そうして僕は2年1組の教室を飛び出した。
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