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和室の畳の上には二人の衣類が乱雑に脱ぎ散らかしてあります。大椰もパンツ一枚残して裸。執拗に聡美の胸ばかり手と指と唇と舌を駆使して攻めています。
〈どうしてそこばっかり?〉
《一之瀬の中で一番好きな場所だからな》
〈永野君、大好き〉
大椰がパンツも脱ぎ捨て、聡美の下腹部に顔をうずめます。
〈ひゃっ!〉
《濡れてる》
〈恥ずかしい〉
《挿れるよ》
〈うん……〉
二人は正常位で合体しました。大椰は慣れたように腰だけを使って出し挿れを続け、空いた両手で聡美の胸を揉みしだきます。聡美は性器の結合より胸の愛撫の方で感じているようでした。
〈痛い〉
聡美の声に大椰が手を離すと、
〈そっちじゃない〉
と説明されて、大椰はまた聡美の胸に手を伸ばします。
《もう少しだから》
〈何が?〉
《射精するまで》
〈中には出さないで〉
《分かってる。おお?》
大椰は素早く引き抜き聡美の下腹部に放出しました。数ヶ月後、僕が聡美と初めて結ばれたとき聡美のその部分は無毛でしたが、当然そのときはまだ黒い茂みがありました。
《処女卒業おめでとう》
〈血が出た?〉
《普通にな》
聡美は微笑んでいました。空元気などではなく誇らしげにさえ見えました。僕に仕返しできたという満足感と達成感からでしょうか?
満足感と達成感を隠さないのは大椰の方も同じ。ただしこちらは誰かを見下すような下品な笑顔。きっとここにいない僕を、ざまあみろと心の中で嘲笑しているのでしょう。もちろん、新たに手に入った性処理のおもちゃをこれからどう使いこなしてやろうか、という身勝手な考えもあったに違いありません。
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