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星まつり
それは星の祈り
君と僕の契り
風が一つ通り
光と夜が交わる
それは夏の夜の
烏瓜の光
パンを両手に抱え
駆ける少年の背中
いつか僕らは出会うだろう
永遠のしらべを奏でる
銀河のほとりで
僕らは二人で見るだろう
すすきが揺れて
白鳥が飛ぶのを
人の夢やさだめ
淡い夜の響き
汽笛が一つ鳴って
旅の終わりを告げる
窓の外に広がる
三角標の輝き
赤い蠍は燃える
止まらぬ君の時計
いつか僕らは出会うだろう
金色の宇宙の塵に紛れて
終わらぬ旅の中で
僕らは二人で手をとって
銀河を走る列車に乗り込む
果てなき夢を見ながら
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