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俺は仕事を終えると、待ち合わせ場所まで車を走らせた。
その場所は、自宅からも職場からも離れたオシャレなカフェ。
目的地に到着すると、俺は車を停め、入口のガラス扉を開けた。
すると、いつもの席に彼女は居た。
「ごめん、遅くなった。」
「ううん、お仕事お疲れ様。」
彼女は俺に優しく微笑みかけた。
「それより、朝の電話なに?笑」
「あれは近くに弟が居てさ。会社から連絡来たことにした。」
「弟だけ?」
女の勘ってやつなのだろうか。
鋭い。
隠し通せないと悟った俺は正直に話した。
「恋人も、居た。」
「やっぱりな~」
「ごめん。」
「なんで謝るの?分かってて直哉と居るんだから。それに私にも彼氏居るしね。」
「そっか。」
「だから、そんな顔しないの。」
「うん。今日、どこ行こっか?」
「え、切り替え早くない?笑」
「俺の取り柄だから。」
「よく言う笑」
俺と彼女は笑い合った。
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