祈りをこめたメッセージ!

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祈りをこめたメッセージ!

 気持ちばかり焦る。スマホを持つ手が滑り、落としそうになってしまう。  LINEのアプリを開き、愛する娘の名前を呼び出す。  早く、早く。さあ、早く! 『お願い、顔を見せて』  心も、体も追いつかない。 『貴女の顔を見せて。貴女に会いたいの』  じわり、と涙が滲んだ。  確かに自分は、良い母ではなかったかもしれない。辛く当たったこともあったし、厳しく叱ったこともあった。けれどだからといって、この気持ちまで踏みにじる必要はないではないか。  何度呼び掛けても、返事をしてくれることはなかった。扉は固く、閉ざされたまま。もう頼みの綱は、このLINEでのメッセージのみ。  これさえ答えてもらえなかったら、もう自分は。 『お願い、私の気持ちに応えて、ナツコ。お願いよ……!』  送信。  震える体を抱きしめてその場に蹲った時、スマホが着信音を鳴らした。慌てて画面を見る。  表示された名前は、ナツコ。愛する娘の名前。  書かれていた返事の内容は。
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