私は絶対悪くない

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
これは私の話。 私は仕事が長続きしない。 だから今は業務委託でライターの仕事をしている。 資料を貰って、その資料について記事にする。 だけど、委託元の人はなかなか期限を守らない。 「今週には資料をお渡しいたします。」 今週が終わる。 催促をしようとも思ったが、相手方にも事情があったり 何かあったかも知れないと思って少し様子を見る。 まぁ、この時点で一言欲しい訳なのだが。 それから1週間。まだ来ない。 流石に不安になり、現状を聞いた。 「すみません。今週中には必ず共有いたします。」 それが、12月17日のこと。 もう、予想もできるだろう。 そう。今。この瞬間。 12月25日。まだ来ないのだ。 ふざけんな。約束守れ。 資料が出来ていないなら、 せめて「もう少しお時間かかりそうです」の一言だけでもよこせ。 所詮は業務委託。 仕事に貴賤はないなどと言った所で、 蔑ろにされやすいものなのだ。 だって、お互いにすぐに切れやすい所がこの雇用形態の 良い所なのだから。わかってはいる。 だけど言ってやりたい。 叶うなら、もっときつい言葉で言いたい。 「それに合わせてこっちだって予定空けてるんだから、 いい加減にしてください。」 「無理そうなら一言よこすのが、 社会人としてマナーなんじゃないですか。」 そんなこといったら、 きっと相手は「次からこの人に頼むのちょっとやめようかな。」っ て思うかもしれない。 それも怖い。 私はどうしたらいいんだろう。 じゃあ、やめたらいいじゃないか。 そう思うことだろう。 私だって、これを読んでいたらそう思うに違いない。 イライラする。さっさとやめたらいいのにって。 だけどそれが出来ない。 今はこの仕事しかないから。 他の仕事に応募しているが受からない。 ざっと100社以上落ちている。 私の人間性に問題があるのだろう。 私は今日も、何も言えない状況を歯を食いしばって生きていくのだろうか。 もう、無理かもしれない。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!