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第2話 保健の博子先生は僕を狙っている
「大川くん、ちょっと保健室に来なさい。」
「はい、何ですか?」
「5月に私、君にコクったよね、可愛いから私と付き合ってって。 答えはどうよ? そろそろ良い返事をくれないと……。」
「それですか、ではハッキリとお断りします。僕なんか男らしく無いし、つまらないですよ。直ぐに飽きてしまうのは見えています。」
「私は女装している美麗くんが大好きなの。私と結婚してちょうだい!」
「先生、結婚っていうのは飛躍し過ぎですよ。まだ両思いでも無いのに。僕にもタイプとか好みとか有るんですから。」
ガチャリ………
博子先生が保健室の内側の錠を掛ける。
「もう逃がさないわ子猫ちゃん………
こら! 待ちなさい! もう!」
しかし、なんとか窮地を脱してきた。
「今日のところは勘弁してあげる。でも油断しちゃダメだよ。フッフッフ……。」
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