それは批評か、嫌がらせか

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 もうひとつ、これは大いに困ったことだと思うのが、投稿サイトにおける、特定のBL作家さんたちへの嫌がらせ(?)行為です。エブリスタではありません。読者が作品に対し、星で五段階評価をつけることができるサイトでのできごとです。  ここで、新作を投稿した途端、星1をつけられてしまうとのこと。星が1個だけの作品は、面白くなさそうだと印象づいてしまいます。それが狙いなのでしょうか。被害を訴える作家さんたちに「気にするな」と言う人もいるようですが、それも酷なアドバイスです。作品は自分の子どもも同然ですから、理由も分からず転ばされたような扱いが、気にならないほうがおかしいかなと。  例えば、アマゾンの評価はサクラも多いため、私はもはや信用していませんが、星1評価が本当にその作家さんを貶めるためだけに為されているのであれば、その投稿サイトの評価も信用できなくなります。サイト側も信用を失うのだから、星1をつけているアカウントに対して、作品を読んだ上での評価なのかを確認するほうがいいと思います。  SNS上でも言われてますし、職場の同僚にこの話をした時に、彼女も同じ反応をしたのですが、残念ながら同業者の仕業のような気がします。昨年、また別のサイトで、違うジャンルのランキングで同じような低評価事件が起き、サイトの運営が調べたところ、作家の仕業だったんですよね……。  ここで私の同僚の言葉を紹介しましょう。彼女はキンドルでBLをたんまり、TLも少々たしなんでいる読み専さまです。 「そんなことしてる奴の小説が面白い訳ないわな! 自分が読んでもらえへんから、読まれてる人の小説に星1つけてんの? しょうもないわぁ、小説家以前に人として終わってるわぁ」  はい、おっしゃる通りです。その行為をしている人が作家かどうかわかりませんし、これを目にすることも無いでしょうが、もし私なら、こんな風に見知らぬ読者から言われていると知ったら、恥ずか死にます。  私はこういうことをする人が作家なら、本当に可哀想(見下し混じり)だと思います。妬ましい気持ちはわからなくもないですが、そんな自分が嫌になるほどのプライドも持ち合わせていないのかなと思います。適切なプライドが無い人は、こういう世界ではどっちみち生き残れません。
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