人が消える廃村

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人が消える廃村

ー◇ミステリーサークルの部員◇ー ⭐︎三輪勇気 主人公 霊能力がある。祖母が霊能力者。記憶力が高い。 ⭐︎谷田茜 勇気の幼馴染 ヒーラー。二重の大きな目。小柄で可愛い系。 ⭐︎一ノ瀬太一 勇気の次に霊能力が高い。ミステリーサークルのリーダー。 ⭐︎山田彩人 浮遊霊程度なら祓う事が出来る。責任感が強く、頭が良い。 ⭐︎佐藤美沙 浮遊霊低度なら祓う事が出来る。すらっとした美人。金髪。 ⭐︎伊藤公平 霊が見える。ポッチャリしている。 ⭐︎島田加奈子 霊が見える。怖がりで大人しい。 ー◇ー◇ー◇ー◇ー◇ー◇ー◇ー◇ー◇ー 「勇気、今日、ミステリーサークルのメンバーが帰ってくる日だよね?」 幼馴染の谷田茜がベッドで寝ている俺に声をかけてきた。 「そうだよ。夕方には帰ってくるはず」 俺、三輪勇気と茜は安城大学のミステリーサークルに所属している。 部員は俺、茜 、そして、サークル長の一ノ瀬太一、山田彩人、佐藤美沙、伊藤公平、島田加奈子の7人。 ミステリーサークルの部員は、夏休み初日の一昨日から九州にある廃村に行っている。もちろん俺も行く予定だったが、3日前に高熱が出て、泣く泣く諦めた。 俺が熱が出たとラインをすると、茜は「私、勇気のお見舞いに行く。廃村には行かない」と言って、廃村行きをキャンセルして、俺のアパートに来て看病してくれている。 茜がキャンセルしてくれて、実はほっとしていた。 でも、つい「茜は元気なんだから行けば良いのに」と言ったら、茜が頭を叩いてきた。 「病人を叩くなよ」 「だって、お見舞いに来ているのにそんな言い方酷いよ」 茜がくりくりした大きな目で俺を見つめてくる。 「ごめん」 茜の機嫌を悪くして、食事を作ってもらえなくなったら困るから謝った。 「わかれば良いのよ。お粥を作ってくるね」 「ありがとう。助かる」 お粥の美味しい匂いがベッドにも漂ってくる。 小さい時から可愛いと評判の茜。 家が隣だったから、小さい時からいつも一緒だった。 小学校から高校まで同じ。大学は俺が東京の大学に進学すると言うと、茜も同じ大学を選び、俺のアパートの近くのマンションに住んでいる。
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