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海とあなたに恋をして
「ドルフィンスイム、やってみたいなぁ。イルカと一緒に泳ぐの、子供の頃からの夢なんだよねぇ……あっ、御蔵島が有名なんだ」
ネットでドルフィンスイムツアーについて調べながら、今年の夏の予定を考えていた。
(これから御蔵島でドルフィンスイムをやるなら、7月から9月くらいのツアーに申し込もうかな?)
頭の中でどんどんスケジュールを組み立てていく。
「みかちゃん、海潜るの?」
「うーん、ほとんど泳げないから、まずはプールで練習する所からかな」
私の名前は未華子だが、最近付き合い始めた大輔は私のことを「みかちゃん」と呼ぶ。
そして私は大輔を「大ちゃん」と呼んでいた。
「そうだ、みかちゃん。まずはプールで練習してさ、ドルフィンスイムに行く前に別の所で海に慣れない? 旅行がてら。俺も水泳練習するし」
「いいね!そしたら私、沖縄に行ってみたいな。実は行ったことなくてさ。っていうか、大ちゃんって泳げるの?」
「まぁそれはこれから練習ということで…」
「えー、本当に泳げるのー? 心配だなぁ」
あはは、と私達は笑いながら「まぁどうにかなるだろう」と2人揃っていつも前向きだった。
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