現実は妄想より甘い

8/13
80人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
僕と御手洗は、自宅から車で15分程の所にある、大型ショッピングモールに到着した。 「買い物久しぶりだな。」 「省吾さんは、休みの日何してるんですか?」 「寝てる。飯は基本、出前。」 「想像出来ました笑」 「おい、なんで笑うんだよ。」 「だって、省吾さんらしいなと思って。」 「光輝と居ると、休みも楽しくていいな。」 僕は、御手洗の言葉に思わずにやけた。 大好きな人が僕と過ごす時間を楽しいと思ってくれている。 これ以上に、幸せなことはない。 「おい、行くぞ。」 「はい!」 僕は先を歩く御手洗を追いかけた。 「省吾さん、歩くの早い。」 「光輝が遅いんだよ。」 そう言いながら御手洗は、俺の手を握った。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!