厄介だらけの立場なようです

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ふと、アルフォードはふと思い出したことがあった。 『この戦が終わったら、風光明媚な島で、ゆっくりしたいな』 『いいな、それ』  そんな話を。戦に翻弄する日々の中で。  アルカードとしたことがあった。 「その家は……カードが作ったのか?」 「そうだと聞いている」  アルフォードの問いかけに、エルザは頷く。 「そうか……」 「まあ、五百年も前のものだからな。補修や手入れは繰り返しておる。しばらくはそこで過ごして、英気を養うと良い。困ったことがあったら、すぐに連絡すれば、必要な手立ては即刻討つゆえ」 「すまんが、そうしてくれるとありがたい。しかし、手間をかけるな」 「何、こちらも厄介なことを目覚めたばかりのそなたに頼むのだ。必要なことをやるのは、当然のことだ」 「年齢のこともあるんだ、あまり無理はするなよ」
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