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「とりあえず食事を先にしましょうか」
エビがないと春は嘆いていたが、団子に入っていると聞いてからは団子ばかり食べ、締めにうどんを入れて食べ終わった時にはお腹はかなり満足。
「コーヒーはリビングにお持ちしますね」
「俺、今日は甘めの」
「私はいつもので」
紅茶も美味しいのにと秋穂が言っていたが、出てきたのはコーヒー四つ。
喧嘩は許しませんオーラたっぷりで！
「さてと。姫は精霊とか信じますか？」
「精霊っておとぎ話に出てくるような？」
「姿形は様々ですが、まぁ、そんな感じです」
「信じ……てないかな」
「なんでだ？」
「見たことないし……前も言ったでしょう？目に見えないものは信じないって」
「例えば、可愛いマスコット人形みたいなのがふわふわーと飛んでてだな、それが話しかけてきたら？」
「え？捕まえる？」
「違うだろー！」
「春……例えが悪いんですよ。では、可愛い妖精のようなものが目の前で話しかけてきたらどうします？」
「……捕まえるかな」
「なんで捕まえるんだよ」
「珍しい生き物だから？」
「あはははは。やっぱり姫愛さんは面白いですね。確かに僕には何も聞こえませんでしたし、見えませんでした。そもそも、精霊たちはそんなに姿を現すものでは無いので、見える見えないは問題ないです。必要なら出てきますが、捕まえないであげてください。問題は聞こえた声です」
「声？二つくらいかな？」
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