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お母さん、ちょっとお話しましょうか?
ゆきの思い出
二ねん四くみ、松風あゆた
ぼくのゆきの思い出は、きょねんの冬のことです。
一月にゆきがふったので、お外であそびたいといったら、お母さんがいっしょについてきてくれました。
お母さんは大きなカメラを持っていて、ぼくに言いました。
「お母さん、つぎのはるこみで、しんかんを出したいから。おしがしょたになって、ゆきまみれになってタイヘンなことになっちゃうはなしをかきたいから、ちょっときょうりょくしてもらえる?」
よくわかりませんが、お母さんがさっかをしていることをぼくは知っています。
はるに、大きなイベントがあって、そこで本をうるそうです。
ゆきあそびをしながら、ときどき、お母さんがやってほしいというポーズをして止まればいいそうなので、ぼくはきょうりょくすることにしました。
ゆきだるまをつくっていたら、ゆきだるまにチューをするふりをするところとか。
ゆきがっせんしていたら、ゆきまみれになっちゃって、ズボンがまっ白になっちゃうところとか。
大きなかまくらをつくって、そこのあなからおしりだけ出してじたばたするところとか。
よくわからなかったけど、お母さんは「うっひょおおおおおおおおおい!もえるうううううう!うちの子モデルとしてさいこおおおおおおおおお!タイトルは“ようじかしたこいびとについついゆきの中でいけない遊びをおしえちゃった”ってところねえええええええええええ!」とさけんでいました。
何を言ってるのかぜんぜんわかんなかったけど、お母さんが楽しそうだったのでぼくも楽しかったです。
ことしもゆきがふらないかなと、楽しみにしています。またお母さんといっしょにあそびたいです。
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