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 今日、親友はこの街を出る。県外の大学に通うために。  見送りの多さに驚くあいつに、俺は笑った。 「皆、お前が好きなんだからさ」  新幹線が動き出す。他の奴らは清々しい顔で改札への階段を降りて行った。  一人きりになって、ようやく涙がこぼれ落ちる。  俺だけが、他の奴らと違う意味でお前が好きだった。
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