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翌朝は早朝から目が覚めた。 …といっても、夕べは夜中に何度も起きてしまい、ぐっすり眠ることが出来なかった。 普段とは違う部屋、違う布団、違う枕……。 眠れない要素はたくさんあったけれど、それらが原因だったとは…思えなかった。 「夕べはよく眠れた?」と、明るい笑顔を見せるおばさんには「はい」と笑顔で頷いた。 嘘を吐くつもりはないが、感謝の気持ちがそうさせる。 その後は手持無沙汰になるのも嫌で、朝食の準備を手伝った。 食欲はあまりなかったけれど、おじさんやおばさん、それに、雅也君の厚意を思うと残すのも申し訳なくて、少し無理をして食べきった。 片づけを終えて、雅也君の家を出る準備を始めていると雅也君が声を掛けてきた。 「今日もおばさんのところ、行くんだろ?」 「うん。病院に行く前に家の様子見て、せっかく来たから庭の掃除とかできることしようと思ってて」 梅雨の終わり、夏に向けて庭はきっと雑草だらけだ。植木の花たちも雑草や虫には弱いからお母さんがいない間に少しくらいは手入れをしないとお母さんが帰った時には枯れてしまう。
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