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現状把握
僕は ご存知の通り
癌の闘病中である
患部を摘出して検査した後
主治医は泣きそうな表情で
・・・ステージ4b
と 告げた
術後 周辺に無数の接点があり
リンパを取るまでもなかったため
そのまま閉じたので
後は化学療法頼みとの
具体的な説明を受けていていたため
そういうことならステージ4b
という区分けになるだろうと
思っていたから
さほど驚きもしなかった
驚いたとすれば
何ちゃら という
極めて珍しいタイプの癌で
その希少性は癌の中でも0.02%
化学療法が
効かないかもしれない
と 告げられたことだ
そんなに珍しいタイプの癌とは?!
当然 余命宣告された
短くて3か月
長くて半年とか何とか
言われたような
しかし 僕は なんとなく
死ぬ訳ないと 思っていた
担当医や親族は泣いてくれた
死ぬかもしれないからと
大学時代の友人たちと
最後かも知れない交流を持った時も
みんな泣いてくれた
音楽仲間や
絵画教室の生徒さんたちや
いろいろな親しくしている人々が
泣いてくれた
けど
どうしても自分だけは
まだまだ死なないような気がしていた
そもそも 本当に
そんな珍しいタイプの癌なのか?!
0.02% などという確率からして
そのこと自体 信頼できるものなのか
仮に そんな希少な病であれば
その病のデータ自体が希少過ぎて
データとさえ評価できないほどの
数件の事例しかないはずで
その希少な事例をもとに
化学療法が効かないかどうか
判断できるものでもあるまい
余命宣告されてから4か月
今のところ とりあえず元気にしている
いつか急変するのだろうか?
どうしても まだ死ぬような気がしない
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