ほんわか日和 ~もふもふたちと辺境ギルドでスローライフ~

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ほんわか日和 ~もふもふたちと辺境ギルドでスローライフ~

 強い魔物が多く生息している魔境の森の近くに、辺境ギルドは存在している。  正式名称は、神樹の森前ギルド〝ラヴィット・ルナウィング〟。  五枚の花弁の桜の花と天使の翼のような双翼の模様が中央部分に描かれた三日月の上に、背中から鳥のように翼を生やしたウサギのシルエットが描かれている看板が目印のギルドである。  神樹……世界樹ユグドラシルの若木の一つは魔境の森の中にあるが、その若木の周辺は神域化している。  精霊や妖精などが暮らす聖域の森とも繋がっているため、神域と聖域に含まれる森は〝神樹の森〟と呼ばれるようになった。  魔境の森の中にあった世界樹ユグドラシルの若木の近くに、神龍王、鳥獣王、エルフ王、ドワーフ王により神殿が建築されてから数百年後。  この神殿の近くにギルドが設立され、色々あって過保護な高位生命体たちにより城塞化した聖域の一部に組み込まれて現在に至る。  辺境ギルドのギルドマスターは、元S級冒険者。  この世界では、神殿で神に誓い、魔力を混ぜ合わせることで、同性同士でもたまごを授かることができるため、世界樹ユグドラシルに愛された愛し子は、複数のパパたちと、もふもふたちと、過保護な高位生命体たちに守られながら、今日も穏やかな日々を過ごしている。  ゆるっと、ふわっと、ほんわかに。  辺境ギルドでスローライフ。
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