姫(男♂)が今日も尊い 読み切り版

今日も姫が可愛い!!

新庄開翔(しんじょう かいと)視点

あー今日も姫が可愛い過ぎる。俺が用意したミニテーブルに姫が顔を伏せ、スヤスヤと息を立て寝ております。美しい。体育館裏に咲く一輪の花です。なんなら花よりも綺麗だ。
サラサラの漆黒の髪に透明感のある白い肌。睫毛が長く世界で1番長いんじゃないの?!いやぁぁもう好きすぎてヤバい

音の鳴らないカメラを使い美しい姫を息をするかのように自然に保存する。連写モードはマストだ。1秒足りとも姫を逃したくないっ

この前は張り切ってポテチ準備したら『そんな食べられないから』って言われ、結局ほぼ全て俺が食べましたので今回は一袋分にしました！最高級の塩を調合した愛情たっぷり♡『手作り開翔スペシャルポテチ』味は勿論うすしおだ。

じゃがいもから作りました！栄養が沢山採れる特性エキスを吸わせて育てた栄養素maxじゃがいもを最高級の塩と絡め完成したのが『手作り開翔スペシャルポテチ』

カメラを動画モードに切り替え姫が映る所に置き、姫が起きるのを待って準備をする。
お皿に盛り付けたポテチと、いつもの錠剤を姫が起きたらすぐ飲めるようにセットした。

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もうすぐでお昼休みが終わってしまう。どうしよう起きない。いつもこんなに姫を凝視した事なかったから幸せだったけどさすがに起きないと。
姫の寝顔を覗くと桃色でちゅるんとハリのある唇が目に入った。美味しそう。
姫の唇に触れたいと思った。

姫の顔にそっと近づく。どんどん大きく聞こえる吐息。後5cmぐらいだろうかあと少し。その瞬間閉じていた姫の目がゆっくりと開かれた。

近付いていた俺は姫と目が合う。寝起きの顔もキュートだよ。トロンとしたお目々可愛いね!!
近づけていた顔を離し用意していた錠剤を渡す。

「……ありがとう」
蚊のような細く小さい声。起きたばかりで眠いだろう。錠剤を手に持ったまま固まっている。
大切そうに握っており錠剤が粉々になっているんじゃないかというレベルに拳に力が入っている。
姫は見た目こそ女の子と見間違われるが実は握力が強いのがポイントだ。

姫の瞼がゆっくり閉じる。まずい二度寝をしようとしている。
「姫起きて！　もう時間だよ錠剤飲まないと」
首を縦に振る姫。飲む素振りがなく動かない。もうお昼時間終わるし教室に戻らないと。まずは錠剤を飲ませてからだな。

「錠剤貸して？」
俺が言うとすんなり握られていたグーの手を開き渡してくれた。素直な姫可愛いね！早く薬飲まさせてあげるからね。
どうやって飲ませるか考えた結果
確実に飲ませる方法を思いついた。

「お薬飲むからね？」
姫はコクコクと縦に首をゆっくり動かした。分かってるのかなと思うが一応了承は得たので、俺は貰った薬を口に入れ水を含んだ。
先程触れる事の出来なかった場所へそっと近づき姫の唇に触れた。