教習所

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◇◇◇◇ 毎日、充実した日を送っていたが 最近、穂佳は少しだけ困っていた 学食でお昼を食べていると 知らない男子生徒が 穂佳に声をかけてきて ちょっと一緒に、ココ座って良いかな? 文学部の子だよね どこかサークル入ってるのー? と、まあ、ここまでは良い サークルの勧誘かなと思う しかし、しばらくすると 今度コンパがあるんだけど 参加してくれないかなー 最後に 誰か付き合ってる人いるのー? それが私1人の時のみならず、恵美や麻衣と 一緒の時にも、そういうことがあって 最初は一人ずつちゃんと対応してたんだけど なんだかめんどくさい と、思うようになり、早い段階で 陸からもらった指輪を見せながら 「婚約者がいるの」 と答えるようになった 「穂佳、すごいね、モテ期来てる!」 これが、俗に言うモテ期…なの? 陸と付き合う前の私だったら、 喜んでニヤニヤしてしまったのだろうか 「穂佳は、気づいてないかもだけど、 女っぽくなったっていうか、大人びたっていうか だいぶ色香が…とにかく雰囲気変わったんだよね」 「ね!それ、あるよ!やっぱさぁ…そう言う事?」 口を揃えて言う恵美と麻衣に 「ムフッ、ご想像に…」 「もうその言い方ですべて理解した」 と、2人に笑われた
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