第一話

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第一話

「西村、なんで呼ばれたかわかるか?」 ここはカウンセリングルーム通称CR。 生徒指導などが行われる。 グループのリーダー格である俺は、ここに呼び出された。 「そうですね…女子生徒との関係ですか?」 「おっと?先生も知らないことだが?」 これは違ったか。まぁ、用件は明白。 俺の前にいる男子生徒の話だろう。 「それで、なんで俺が?」 「こいつが、お前らにいじめられたって言ってるんだが。」 教師は生徒をこいつとか言うなよ。(まぁ、コンプラ的に名前が出せないから仕方ないよね(ジャイ子てきな感じで)) 「それで?なんで俺が」 俺は良くそいつと話すが、いじめるどころか、こっちがいじられていた。 「いや、お前が主犯だろ?」 「そんなわけないでしょ。」 「いいや、お前が主犯だ。」 「…どうして?」 俺は、諦めて話を聞くことにした。 「学校がどうやって情報を仕入れているか知ってるか?」 「いや。」 「地域の方からのタレコミもそうだが、多くはネットで見ている。今はネット社会だからな。フリーライターとか名乗ってるやつもいる。」 「それが?」 「それが、お前の近くの奴は全く引っかからないんだよ。他クラスでは、皆勤賞レベルでのるやつもいるのに。でも、ちゃんとやることはやってる。」 「だから何ですか?」 「だから、」 「お前が裏で操ってんじゃないのか?」
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