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赤井の喉ぼとけ
「後輩 赤井」より
https://estar.jp/novels/26198624/viewer?page=3
続き
【赤井の喉ぼとけ】
寝息と一緒に漏れた声は、大きく盛り上がった赤井の喉ぼとけを動かした。
たまらずそっと指先でさわってしまう。
塑像みたい…
赤井はなで肩で胸が厚い。
首も太いので、腰のラインまで角がなく滑らかだ。
ガッチリとして骨が太い赤井は、普段の子供っぽいしぐさや表情で絶妙なバランスを保っている。
赤井の喉ぼとけは大きく動く。
上下に、大きく動く。
もう一度触りたい。
衝動を抑えてわたしはキッチンに行き、水を一杯飲んだ。
本当にどうかしている。
電気を消してわたしはベッドへもぐりこみ、暗い部屋であおむけに横たわる赤井のシルエットを眺めていた。
足先から続く輪郭は毛布の下で緩やかに盛り上がり、それは上半身にいくにつれさらに拡大する。
また赤井が喉を動かした。
大きく上下するそれは、わたしの視線に気づいているみたいだ。
よこしまな感情が顔を出し、わたしは罪悪感で苦しくなる。
今夜もあまり眠れそうにない。
わたしは赤井に背を向けベッドで小さくなると、
布団をかぶり無理やり目をつぶった。
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