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《CREA SIDE part22 = You're the one.》
今回この旅に出られたのは、紛れもなくお金のおかげだ。
私にお金があったからこそ、ここへ来ることができた。
そして蓮くんと出会った。
そこではお金なんかなくても、必死で生きている人たちがいた。
蓮くん、勇くん、そして傑くん。
どんなに恵まれない環境でも、蓮くんは涙のひとつも見せず立ち向かっていた。
自分の身体を商売道具にしてまでも、懸命に生きていた。
生きているとは奇跡かもしれない。
例えその日暮らしでも、懸命に生き続けることに意味があるのだ。
だからその前提ではきっと、お金はなんの役にも立たない。
お金なんか持ち合わせていなくても、笑顔の人は沢山いた。
生きていることで全ては始まり、生きていることで動き出すのだ。
過去に囚われすぎてはならないし、生きることには常に積極的でなくてはならない。
いつか笑顔で死んでいける日のために。
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