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サン・ピエトロのピエタ ミケランジェロ・ブオナローティ
バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂にある、ミケランジェロのピエタである。
ピエタは聖母子像の一種であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのことである。
当時25歳。新進気鋭だったミケランジェロ。だが無名に近く、他人の作品だと評判が立ち、聖母マリアの飾り帯に銘をきざむ。
のちにこのことを後悔し、二度と彫刻に自分の銘を彫ることはなかった。
ルネサンス期の安定した三角形の構図だ。しかしイエス・キリストを横にするとどうしても、聖母マリアのサイズ感が難しくなる。なのでマリアの下半身は布で覆われている。
イタリア語版のWikiから。
解説文のいずれにも書いてあるけれど、33歳のイエス・キリストの母親にしては聖母マリアが若くて美しすぎると、言われたらしい。
それに対してミケランジェロは「あったりまえやん。処女懐胎して神様を産んだお母さんやで。マリアさんも神様みたいなもんやろ。歳とらへんし、器量よしのままに決まってるやん」と反論したそうだ。
ミケランジェロは84歳から、また別のピエタを彫っている。未完になっているが、このピエタとはだいぶんと違う。興味ある人は調べてみても面白いと思います。
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