サン・ピエトロのピエタ ミケランジェロ・ブオナローティ

1/1
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ

サン・ピエトロのピエタ ミケランジェロ・ブオナローティ

c0b37f68-b6a3-4735-b04d-0b6e086fb13c  バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂にある、ミケランジェロのピエタである。  ピエタは聖母子像の一種であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのことである。  当時25歳。新進気鋭だったミケランジェロ。だが無名に近く、他人の作品だと評判が立ち、聖母マリアの飾り帯に銘をきざむ。 a76e737d-d603-470e-ac58-0f0f0ad4a819   のちにこのことを後悔し、二度と彫刻に自分の銘を彫ることはなかった。    ルネサンス期の安定した三角形の構図だ。しかしイエス・キリストを横にするとどうしても、聖母マリアのサイズ感が難しくなる。なのでマリアの下半身は布で覆われている。 74559b9b-a8cc-4d8f-af2e-81e219576176  イタリア語版のWikiから。  解説文のいずれにも書いてあるけれど、33歳のイエス・キリストの母親にしては聖母マリアが若くて美しすぎると、言われたらしい。  それに対してミケランジェロは「あったりまえやん。処女懐胎して神様を産んだお母さんやで。マリアさんも神様みたいなもんやろ。歳とらへんし、器量よしのままに決まってるやん」と反論したそうだ。  ミケランジェロは84歳から、また別のピエタを彫っている。未完になっているが、このピエタとはだいぶんと違う。興味ある人は調べてみても面白いと思います。
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!