雨のポツダム広場 レッサー・ユリィ

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雨のポツダム広場 レッサー・ユリィ

f5fe789d-77cd-4729-853b-f6175b05228b  ユダヤ系ドイツ人、レッサー・ユリィの作品である。  この作品は2、3年前突如日本で人気になった絵だ。それまではほぼ誰も知らなかったのだけれど、イスラエル美術館の肝煎りで、日本に来た。    晩年のレッサー・ユリィは割と当時のドイツ人画家では著名であったと解説されていた。亡くなったのは1931年である。  ナチスがドイツの政権を取るのか1932年だから、彼自身はユダヤ人迫害にはあわなかった。  ミュンヘン分離派に属し、ドイツ印象派と呼ばれる絵を描いた。  この「雨のポツダム広場」なんかはモネが描いていてもよさそうな、濡れた路面に反射する光を描いている。  対象物をはっきりと描かず、筆跡をしっかり残すのは印象派そのものなのだが、なんとなく日本人の好きそうなメランコリックな画風である。  彼自身はユダヤ人という出自もあり、宗教画もたくさん描いている。  関西には実物が回ってこなかったように思う。実物は見てない。  
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