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父と母 白髪海老
数年前に描いた。親父とお袋だ。たわむれにスーパーの駐車場で写真を撮ったので、車を描いた。
母のレース模様の服をちまちまと描いたのだけれど「あんたようこんな細いもん描くな」と言われてしまった。もちろん褒めている。
親父はこの絵に非常に似ている。そっくりである。つまり俺にも似ている。母は似ていなくもないけれど、やっぱりね、女の人だから、嫁からの厳しい指導により、いいところに着地した。
二人とも鳥取出身なのんで、背景に鳥取砂丘を持ってきた。子供の頃は毎年行っていたのだ。
親父はもう車の免許を返納した。このブルーの車はもうない。
元気でいる。母の日あたりに電話をしてみる。
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