4人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
私は『幼馴染』を口実に、「ターックルーッ!」と言いながら君の背中に抱きつく。
君は若干ふらつきながらも、直ぐ立て直してもとの姿勢を取り戻す。
「そんな勢いで毎回毎回タックルされたら背骨ボキボキから粉々!粉砕やわ!」
そう言いながらも君の視線はぶれない。あの娘に向いたまま。
私がどういう時にタックルしてるか知らんやろ?
あの娘から視線が一瞬でもぶれるように
君の中のあの娘の想いの詰まったブロックが崩れるように
あの娘が海馬に上書きされへんように
タックルして君の中からあの娘が消えるように
知らんやんなぁ…言ってへんし。
言われへんけど。
最初のコメントを投稿しよう!