第1話 JK娘はフランクな感じ……

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第1話 JK娘はフランクな感じ……

「トーイ! ちょっと手伝ってよ。」 JKの娘は突然現れたかと思うと、直ぐに共同作業を強いてきた。 「お母さんが『お父さんの世話に成りなさい。』って言ったんだから、頼むよ、トーイ君……。」 最近メディアやエッチなサイトではお目に掛かれない普通丈のスカートのセーラー服を着ている。 まだ来たばかりで慣れないのか、上目遣いで俺を見てくる。 「単刀直入に言うけど、オジサンとはエッチしないよ、いくら世話に成っても……。」 まあ、そうだろう。 この娘の母親とはエッチしたが、その娘とエッチするのは鬼畜だろう。 「分かってるって。 お前が美恵子の娘なら俺にとっても娘だから、近親相姦になるだろ。」 「オジサマの世界では流行ってても、私は近親相姦はしないから。」 「だから、俺もそこまで鬼畜じゃないって言ってるのに……。」 「でも言ってね、私を好きになったら、強姦されるよりは、合意のほうが良いからさ。」 「だから、しないって言ってるだろ。」 こんな会話が出来る関係って何なのだろう? でもまあ、離婚して独り身よりは華やいで良いかもな。 「じゃあな、会社へ行ってくるから、男連れ込むなよ。」 「分かってるって。 そんなに飢えてないし……。」 「今度の日曜日は多摩のほうまで行ってみるか?」 「デート? パパ活って思われないかな?」 「父と娘っていう設定は無いのかよ?」 「うーん、ちょっと流行らないかな。パパ活のほうが格好良いかも……。」 「格好良いとか格好悪いとか、そういう感覚なんだ?」 「まあね……でも私、トーイの事は嫌いじゃ無いよ、普通に寝れるし。ハハハ。」 「それ冗談やろ? 鬼畜やし。」 「じゃあ寂しい時は、添い寝するってどうよ?ハハハ。」 「サラっと言ってくるね、伏線かな? 『男は狼』って知らないな。 スイッチ入っても知らないからな。ハハハ。」 「その時はその時でしょ。 人生のダークサイドへ落ちるしか無いわ。ハハハ。」 「まあ冗談だけど、男には気を付けろよって事だけどな。まあ、言っても聞かないだろうけど。 行ってきます。」 「行ってらっしゃい、美味しいもの作って待ってるわ、あなた。」 「ああ、懐かしいフレーズだ、ありがとう。」 「ありがとうは適切な言葉だわ。」 世羅京子……離婚した美恵子の娘だ。 結婚して直ぐに離婚に至ったから、俺の子供かどうかも怪しいけど、まあ良いだろう。 俺はJK好きだから、そんな娘が同居するように成って嬉しかった。 17時まで退屈な事務仕事をやると、一旦帰宅した。 「ただいま。 ちょっと早いけど、夕飯の買い物とか行くか?」 「うーん、グッドタイミングだわ。 トーイの車に乗せてよ。 チャリで買い物行くの大変なんだ。」 「ああ、良いよ。 車を駐車場から出して来るわ、少し時間掛かるから。 駐車場のオッサンに詮索されるのも勘弁だしな。」 「ありがとう。 そういう感覚がトーイと一緒だわ。 お互い人嫌いなんだね。」 「いや、受け答えが面倒なだけさ。 どうせ独り身なんて良いウワサなんて言われて無いんだろうし。」 京子はトーイに近づいて頬にキスをした。 「えっ?何のサービス? 何も出ないよ。」 「チェックよ、チェック、トーイの女関係を調べてたの。」 「ああ……超能力者か何かかな?」 「うん、そんなところよ。」
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