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学園の七不思議
ジリリリリ
目覚まし時計の音で少女は目を覚ます。
長い黒髪に人形の様な整った顔。朝霧稚華。少女の名前だ。稚華はベッドの上でけのびをすると、小さく欠伸をし、ベッドから降りた。
パジャマを脱いで制服に着替えると、インターホンが鳴った。
「稚華〜?起きてる?」
ドア越しに響く声に稚華は嬉しそうにバッグを掴むと、ドアへと向かった。
「あれ?今日は出てくるの、早いじゃん。」
早瀬菜月。稚華の親友だ。
「さっき、起きた。」
「はあ?じゃあ、朝ご飯また食べてない訳?」
「えへ?」
「明日はちゃんと早起きして食べなさいよ。」
「はあい。」
返事が適当に聞こえる稚華に菜月は呆れた様に溜息を一つ吐いた。
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