プロローグ

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プロローグ

 私は沖田 えりな(おきた えりな)。職業は刑事だ。  仕事をかなり頑張ったせいもあり、今は特別班の所属となった。  犯人にはかなり優しく接したつもりだったけどな。  捜査のやりかたが、少々強引だったところ、少しは反省もしたけどね。  特別班は名前こそ、聞こえは良いが、ここは雑用係。  吹き溜まりのような部署だ。  真面な仕事と言ったら、時々、他の班の応援要請がくる程度だ。  応援要請は殆どが私を指名してくる。  他の班に応援を頼むと言う事は、かなりの厄介事だからね。  応援に応えている時以外は、ほぼ定時に上がれるので、日々のトレーンニングに時間を割くことが出来るのはありがたいが、やはり、実戦がないとね。  この前の応援も、犯人を三人ほど軽く叩きのめして終わってしまった。  一方的な戦いだったね。 身体が鈍ってしまいそうだ。  両脚を机の上に置き、寛いでいたら、応援要請が舞い込んできた。  私は即座に立ち上がり、その応援要請を受ける。  今度は暴対班からの要請か。  悪くなさそうだな。
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